2012年8月21日火曜日

パルコ劇場 三谷版「桜の園」♪

先月ですがパルコ劇場で三谷幸喜 翻案・演出の三谷版「桜の園」を観てきました
写真は今回の舞台パンフレットです。
まるで書籍のよう♪
三谷さんや出演者の作品に対する演じ方・思い・考えが書かれていて舞台を見終わった後も楽しめました。
三谷さんがどういう思いでこの作品を作ったか、配役についても書かれていました、読んでいて面白かったです。
出演者の写真とかを沢山載せてあるよりこういった中味が濃いパンフレット好きだなぁ~◎

↓今回の勝手に観劇お絵描きはコチラ↓
今回は主人公の桜の園を所有する女主人役・浅丘ルリ子さんに強いイメージを持って描きました。貴族で貴賓あるが、今はお金が底をついてきている。過去の栄光にいつまでも縛られ現実から離れた空想でいつまでも自分はお金持ちのお嬢様。勘違いしてしまっているところが何だか可哀想だけど純粋で可愛らしく思える。ちょっと滑稽な感じを絵に入れ込んでみました♪

























お話の舞台は桜の園がある洋館。
そこに住む旧貴族の女主人と兄がお金に困り桜の園を売るかどうか考えあぐねています。しかし彼女は家と桜の園を売りたくない。でもお金がないのにそれを認められず、自分を変えられない為贅沢な生活を続けようとする。
そんな彼女の前に現実的な考えの使用人、進歩的な考えのようでどっか拍子抜けしてしまう元家庭教師、お金に寄せ付けられるようにやってくる人々、女主人を取り巻く色々な人々、どれも現実の誰かの姿を投影してしまいます。とてもキャラクターがはっきりしていて面白いです◎
そして最終的に桜の園は・・・最後はあっけないんです・・・ちょっと寂しいです。


戯曲作家チェーホフはこの作品を喜劇で作ったのか、悲劇で作ったのか。
三谷幸喜さんは喜劇にスポットを当てて今回の舞台が作られました。

喜劇は悲劇と近いもの、悲しいからこそ笑えたり、笑えるから悲しさ忘れられる。状況が悲惨だから悲劇な訳でなく、女主人の純粋で浮世離れした姿や現実離れしているそれぞれのキャラクターの滑稽さは妙に面白く見えました。
今回も爆笑というコメディーではありません。でも喜劇仕立てでそれぞれのキャラクターが丁寧に作り込められていて面白かったです◎

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